一昔前と比較して、現在の生活はインターネットの普及による恩恵を受けている。
本は電子書籍が一般化し、店舗はオンラインショップが増えたのは言うまでもない。そして、それらの多くをわたしたちはよく利用するようになった。言い方を変えると、普段の生活に組み込まれた一種の当たり前になった。
こんなオンラインに侵略された現代で、わたしは本屋へ行くことを欠かさない。
これが”なぜか?”という点を考えてみた。
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1.すぐ手元にほしい
本屋を歩き廻っているとき、オンラインショッピングをしているとき、SNSでオススメな本が紹介されたとき、さまざまな機会で本を見ることが多い。
【オンラインショッピングをしているとき】と【SNSでオススメな本が紹介されたとき】に関しては、基本的にはオンラインショッピングして商品を買うことが多いかと思う。
ただ、この中であまりに気になる本と出逢ってしまったとき、オンラインショッピングで事足りるだろうか。
わたしは難しい。
興味が強すぎる今読みたいので、オンラインショップで注文して2・3日も待つことができない。
そんなときに便利なのはまさしく本屋の存在だろう。
本屋であればすぐ手に入り、すぐ読むことができる。
【本屋を歩き廻っているとき】は、いわずもがな本屋で買って読みたいか、オンラインショップを通して間が空いても待てるか次第、という機会を選ぶことができる。
2.決意の表明
わたしは資格試験対策本についてこの方法を取ることが多い。
決意の中には以下のような物があると考えている。
・いついつまでに読み切る!【期限的な決意】
ex.) 洋書
・資格に絶対受かる!【合格の誓い】
ex.) 資格本
・この本の知識を得る!実行する!【能力向上の誓い】
ex.) 自己啓発本
3.どんな本が流行ってるか、売れているかを知る
本屋の1階は気軽に入れる観点から、流行っている本、売れている本が並んでいることが多い。
これらを見て時代の潮流を知ることも重要ではないだろうか。
歩いているだけで、目が表紙を見て、タイトルから内容を推察し、興味を育ませる。
オンラインでは時間がかかることを、短時間で、膨大な情報量を得られる効率の良さが良い。
4.本を視覚的に選ぶ
オンラインショッピングをするとよく見る案内に、
・これを買った方は他にもこのような商品を閲覧しています
・この商品は他のこの商品とあわせて購入されています
という他の本への動線が引かれている。
これでもどんな本が流行っているか、どんな本が売れているかを知ることは可能かもしれない。
ただ、そこの評価には表紙の様子や口コミで評価する以外に難しい。
本を選ぶとき、紙の本を手に取って、裏表紙を見て、著者のプロフィールを見て、目次を見て、パラパラめくった先に買うかの選択肢が生まれることが多い。
圧倒的に、本屋で手にとって見るほうが、情報量が多いと言える。
5.好きな本屋への貢献
本が売れれば、著者の他に売り場元も儲かる(勿論、流通の経路も売れるがそこは割愛)。
好きな本屋がある場合、そこにお金を落とせば未来の自分の知識を開いてくれるかもしれない。
オンラインショップが潤っても、未来の自分を切り拓いてくれるだろうか。
6.本のカバーをかけてもらう
この記事で言いたかったのは、これだったりするかもしれない。
本屋で本を買うと必ず聞かれるのが、「カバーを付けますか?」という質問。
これは本を買う上で一番嬉しい質問かもしれない。
仮に不要であっても、「お願いします」と言ってしまうし、つけてもらったらつけっぱなしにする。
つけっぱなしにするということは、本を読むたびに書店名が目に入りまた行こうという気になる。
この嬉しすぎる好循環が良いのかもしれない。
この点で、大手の本屋は機会損失を生んでいるかもしれない。
セルフレジを導入して人の接触数を減らせば感染リスクは減るが、本屋に本を求めてくる人がそれで満足するだろうか。
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