2月に鑑賞した映画のご紹介です。
興味の赴くままに鑑賞したところ、かなり幅広い作品を見た月になりました。
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【鑑賞した作品リスト】と【感想】
from filmarks
1.HOKUSAI 2020 3.4/3.5
現代でも勢いを増し続ける葛飾北斎を描いたオリジナルストーリー。
北斎の人生を全4章構成で描いており、前半は青年期、後半は晩年期としていた。時代は鎖国文化の町人文化が栄える中浮世絵が人気な世界、北斎は鎖国時期に輝いた浮世絵師ということでその点でもすごい。
久しぶりに邦画の時代劇を観たが、やはり日本の昔の話を実写化したものは日本で作製されたのがいいなと再感した。一番は違和感が少なかったことが良かった。
作品の内容を理解するのはかなり難しい。というのも、歴史を知っていたり作品を知っていたりしていても、一人の歴史上の人物を深く知ってること、関係する登場人物の関わりとその名前、時代の出来事とのマッピングがわからないことが多かった。人物の初登場時、時間軸が変更されたタイミングで説明する場面が厚ければよかったなと感じる。
日本の画家を知るのに良い教材だと感じる。北斎の史実も知れて浮世絵の歴史も知ることができる。DVDになった今、調べつつ観たら面白かった。
特に凄い点は、作品は多く遺されている北斎だが、その人生に関する資料がほぼ残されていないのに青年時代を描いていること。これは、基準を生んだともいえる。ここから考えても、やはり弐章までの作品で良かったように感じる。
ちなみに、作品に描かれてることが史実に基づいていたり、忠実な再現度かはこの作品だけに留まらず他の書籍や作品を観ることで確かめていった方が良さそうだった。
※各章の概要
【壱の章】
「勝川春朗」名義時代の青年期北斎と、美人画家の喜多川歌麿が会ったときの話。
阿部寛が演じたのは江戸時代の出版人である蔦屋重三郎。この人に、誰が気に入られるか?(画が売れる=浮世絵でお金を得られる最短距離)というのが争点。
序盤に蔦屋氏に気に入られたのは木口版画家の東洲斎写楽。短い画家活動ののちに忽然と姿を消した今でも謎多き人物。
北斎の変化で言うと、描く対象が決まり、描くことに歓びを感じるようになっていた。
【弐の章】
歌麿が捕らえられたが北斎は特になにもなし。話は短く、重要な分岐点はなかった。家庭を持ったことがわかる=3章へのつなぎ。
【参の章】【四の章】
北斎の晩年を描く。
瑛太演じた柳亭種彦は、江戸時代後期の戯作者。武士という身分を隠しながら筆を取る種彦に、北斎が画の想いを明かす。
種彦を失い、旅に出た晩年の北斎が遺したものとは。
2.パッチギ! 2004 3.4/3.6
1968年の京都を舞台に日本人と在日朝鮮人との恋愛や学校間のいざこざを描いた作品。
タイトル(原題:박치기)は、打つという意味だが、話の内容的に「頭突き」。
沢尻エリカ、真木よう子、オダギリジョー、ケンコバなど今思うと豪華キャストによる作品で驚いた。
なかなか難しい題材を選んだ作品があったんだなと感じつつ、在日朝鮮人について知れる良い作品でした。
3.ゴーストバスターズ/アフターライフ(Ghostbusters: Afterlife)2021 4.3/4.0
かなり面白かった。前作から約30年の時を経た内容として十分に加味されたおもしろい展開と構成だった。
ゴーストバスターズが1984年、ゴーストバスターズ2が1989年。前作はオンタイムでなかったこそ、33年も経ってるのか。これを今復活させようとしたのはすごい。そして、ゴーストバスターズ3と銘打たなかったのも意味があるのだろう。
実は観ていて前作までの細かい設定や内容を忘れていた。前作を見直して詳細にレビューしようと思う。
※逆に言うと、前作までの内容が少なからず関係した作品になっている。
2014年にゴーストバスターズの一員、ハロルド・ライミスが亡くなっている。同じくビル・マーレイは71歳。いずれも映画の永遠のヒーロー、いつまでも元気でいてほしいものだ。
4.リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)2006 3.5/3.9
今作のロードムービーは、ニューメキシコ州からカリフォルニア州の800マイル、だいたい車で12時間の行程だった。
旅する個性際立つメンバー、不安が残る移動手段、道中起こる奇想天外なトラブルが描かれていた。
タイトルは、作中での美少女コンテスト名であり、これは実際にはないイベント名のよう。
そもそも、この車に乗ることになった彼らは関係性と背景が複雑なところがミソ。この説明はけっこう簡素に行われるものの、物語の最後まで影響していた。これがわかってないと、トラブルや個人の行動について理解できない点が生まれてくると思われる。
ロード作品として内容は、フィクション作品として普通かなと感じた。
肝心の審査については、わたし自身がミスコンを見たことないのでなにが評価基準で何が外道とされているのかわからなかった。
意外にこの作品、アメリカの文化や風習が色濃く反映されていて、内容はかなり難しいんじゃないかなと思う。地理的なこと、法律的なこと、ミスコン、いろんな点が描かれていて感じ方が視聴者によってさまざまになることがいい点かもしれない。
『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンがインスタグラムで婚約を発表 – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/97d8fd6a993dba791d97279c2e1fa0495263e9c1
5.クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 1994 3.5/3.5
いつも行くTSUTAYAが変わって、クレしん全巻がまとめられてコーナー化してたので観てない巻を観ていくことにした。
映画第二弾とだけあってひねりがほとんどない回だった。おふざけが入りつつも、真面目?な展開になっていた。御伽話が加えられたSF作品、インディ・ジョーンズ風のアクション映画にしてほしいという要望を叶えることが念頭に置かれた作品のように感じる。
敵のシンボルである蛇は?
世界征服のやり方は?
敵の目的の根拠の乏しさが気になった。また、話の内容として細かい設定まで突き詰められていない
圧倒的に残念だったことは、しんちゃん家族じゃない人たちが問題解決に奔走し闘っていたところ。ルル然り、壺の魔神然り。
地理だけ具体的なのが面白い。ブリブリ王国はセイロン島スリランカの南東500kmにあった。これを幼い子供が観て、本当にあると間違わないかだけは気になった
『クレヨンしんちゃん』の映画第2作目。最新作30作品目『もののけニンジャ珍風伝』は2022年4月22日公開!のよう。
さいごに
ゴーストバスターズはかなり面白かった。時代が加味された設定が良かった。
鑑賞歴



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