『ガタカ(1997年)』を観た感想。

あまり期待してなかっただけにかなり裏切られめちゃくちゃよかった作品。※タイトルのガタカは宇宙センターの名前

生まれた瞬間から将来が左右してしまう世界。遺伝性疾病を計測され、なにかの項目で体の不適性が見受けらられてしまうとハンデとした扱いを社会から受ける。ハンデと診断された主人公は、夢見た宇宙飛行士になるべく様々な手を講じる。

冒頭から奇妙な細工シーンが映る。この映画はどんなものかと想像を一気に掻き立ててくる。序盤のみにとらわれず常に奇妙さが残るのも良い。
自分を偽り他人になりすますことの難しさ、そのための準備の複雑さ。なによりも、本来あるべき姿と偽った姿の間で葛藤する主人公の心情と行動がなによりも面白く気になった。また他人を提供される側と自分を提供する側などの対比も、複雑な心境がよりリアルだった。

社会も遺伝子により本人を見分ける近未来。遺伝子といえば”プラチナデータ”(2010)が記憶にある。

そんな本作は、最後は対照的な2人の結末を見ることができてよかった。

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